がま口の財布が現代でも根強い人気がある理由 | 女性誌が選んだメンズ財布ブランド【２０２１年度最新版】

がま口の財布が演出するレトロなおしゃれ

がま口の財布というとその言葉を知らない人はいないでしょうが、めったに見かけることもないかと思います。コンビニやカフェで、パチンとがま口の財布を開けてる人なんて見かけませんよね。そんな目にする機会が少ないがま口財布がなぜ現代でも生き残っているのでしょうか？使われていないものの名前なんて、言う機会も、聞く機会も無いはずです。でも、誰もが知っているのは不思議に思いませんか？実は記憶に残っていないだけで、わたしたちは結構、がま口財布という言葉を耳にしているのです。もちろんがま口財布がどのようなものかも知っていることからわかるように、言葉だけでなく、目で見てもいます。ここではがま口財布が使われているシチュエーションと共におしゃれな使い方についてご紹介いたします。

和服では必ず使われるがま口の財布

女性なら卒業式や成人式あるいは結婚式など、一生に一度は着物を着る機会があると思います。あのとき、セットになって手提げ様に渡されるバッグを思い出してください。形こそ洋風の長方形ですが、その留め金は、まさにがま口でしたよね。中に入れている財布はどうだったでしょう？やはりがま口だったのではないでしょうか？普段はシャネルやルイヴィトンの財布を使う人でも、和服の際にはわざわざがま口の財布を購入していたと思います。和服の伝統的な雰囲気に、現在風の斬新なデザインは合わないのです。言ってみれば、振袖にハイヒールを履くようなものです。着物にはやはり足袋と草履です。和服のような高価な装いにはすべてのアイテムが調和していなければなりません。その一つががま口の財布なんです。ちなみに、がま口の財布は日本の伝統工芸品ではなく、世界で一般的な財布のスタイルのひとつです。英語では「coin purse with a metal snap frame」。とても長い綴りになりますが、気づいたことがありませんか？そう、がま口の財布って、コイン用であってお札を入れる配慮がされていないのです。実際、がま口の財布を使うときって、お札を四つ折り畳んで入れていたと思います。これは歴史的に女性が大金を持つ人権を認められていなかったことにルーツがあると考えられています。

がま口財布

おしゃれながま口財布の使い方と似合う人

がま口の財布って、一般的なイメージでは守銭奴の欲張りおばさんが持ってそうな感じがしますよね。でも、ちょっと想像してみてください。すらっとしたスタイルで、無口で理知的な女性が、ファミレスのレジでパチンとがま口の財布を空ける姿って、とっても知的な魅力を感じませんか。そうなんです。がま口の財布って、使う人のイメージを強調する効果があるんです。エルメスやヴィトンの財布って、見たところで「ふーん」程度でしかなく、これといって持ち主の人物像が印象に残ることはありません。しかし、がま口の財布はどうでしょう？「あれっ、このひと」って、つい持ち主の顔を見てしまいますよね。これががま口の効果なんです。見る人に、持ち主への興味を持たせる絶大な威力を持つファッションアイテム。それががま口の財布なんです。つまり、がま口の財布は、強欲婆さんが持てば意地汚いイメージが残り、知的な美人が持てばちょっと憧れる知性を感じさせます。ですので、個性が強い人ほど、がま口の財布が似合うのです。たとえば、今ではいなくなってしまった一段ですが、ヤマンバメイクのコギャルが持っていたとしたらどうでしょう？「あ、面白い！」と感心してしまうはずです。自分の個性が磨き上げられたと思ったとき、是非、がま口の財布を持ってみてください。きっと、あなたに興味を持つ人が周囲に増えるはずです。ちなみに写真はグッチのがま口財布です。上品なレトロ感がありますよね。気品のある淑女にこそ似合いそうです。