ビビアンの財布がビビアンの財布じゃなかった件 | 女性誌が選んだメンズ財布ブランド【２０２１年度最新版】

友人に「誕生日プレゼントは何がいい？」と聞かれたので、心底正直に「ビビアンの財布がほしい」と答えました。
友人は財布とかそういうのに疎いので、見つけられないだろうとたかをくくっていたのです。
「っていうか、この年になると誕生日プレゼントもらえるだけでありがたいわ。何でもいいよ～」とフォローを入れておいたので、まさか友人が本当にビビアンの財布を探すとは思っていませんでした。
「確かにね～(笑)適当に探しとくわ～」と友人も言っていたので、本当に油断していました。
誕生日当日。
友人がまぁ豪華にラッピングした誕生日プレゼントを手渡してくれました。
ニヤニヤしながら「ビビアンの財布勝ったった」と開封する前から盛大にネタバレをしてくれたのですが、「念願のビビアンの財布！」と思いテンションはマックスでした。
その場で開封してみると、どう見てもビビアンの財布ではありませんでした。
「ビビアンの財布と思わせておいてのドッキリ・・・？」と友人の顔を見ると、ピュアな瞳で私を見つめていました。
どうやらドッキリではないようでした。
「色もデザインもさすが私の好みを把握しておるな！」とさしあたりない褒め言葉と感謝の気持ちでその場を濁し、その日は別れました。
自宅に帰って調べてみると、友人はどうやらヤフオクやら楽天やらでタイトルに「ビビアン風」と書かれているものを間違って購入してしまったようでした。
こういうのに疎い友人ですから、なるほどなと妙に納得しました。
一瞬、友人に「これビビアンの財布と違うんやで～」と教えてあげようかと思ったのですが、催促しているみたいですし、友人の性格を考えれば確実に買い直すなと思ったのでやめておきました。
実際に、ビビアンの財布ではないというだけで、色もデザインもバッチリ私の好みでした。
私は「これビビアンと思い込んで使おう！」と心に決め、そのことは友人に言わないように気を付けていました。
確かにビビアンの財布はほしかったのですが、そういうのに疎い友人がわざわざ探してくれた気持ちも嬉しかったのです。
ですが、その翌年に同じ友人が今度こそ本物のビビアンの財布をプレゼントしてくれたのです。
どうやら友人は友人で渡した後でビビアンの財布じゃないことがわかって、どうしようかと思っていたそうな。
お互い早くに言っとけばよかったねと笑いつつ、私は現在ビビアンの財布とビビアンの財布じゃないのをうまく使い分けているのです。